蒼い時代

友人が勤めてる会社が2月に東証一部上場する。凄い事だと思う。

遡る事何十年。彼とは家が近所だった為幼い頃から付き合いがある。小学校の頃はよく野球やゲームなどよく遊んでた。

中学になった時には二人ともバレーボール部に所属した。彼は上手く1年の頃から試合にでてました。彼は兎に角、技よりも気持ちでうつ、ブロックなんてぶち抜く、そんなバレースタイルの彼の夢は全国大会出場!もちろん僕も一緒に夢見てました。当然彼はキャプテンになり、僕等は全国を目指して毎日毎日辛い練習に耐えていました。(365日バレー漬け)本当にきつかったけどその経験のお陰で、くじけた時でも立ち直ることができたんだろうなっていつも思ってます。残念ながら全国は夢で終ったけど、あの多感な時期に何かに向かって一心不乱に打ち込む事ができたのは僕にとって財産になったと思っています。

そんな彼が社会人になってからの口癖が全国行きてぇだった。「なにで全国めざすんだよ」って聞いたら彼は自分の力で会社を上場させたいって言ってきた。スゲー男だなって感心した。元々、うまさよりも、折れない心で(本人曰く折れた事は数え切れないって言ってた)チームを引っ張ってきた男だからこいつならやるかもって感じてたけど、まさかほんとにやるとは…彼はよく、会社の奴らがここぞっという時に直ぐひよるって言ってた。何でここ一番で持って来いって気持ちにならないのかってボヤいてた。みんながみんな同じ情熱を持ってるわけじゃないし、見てる方向も違うんだよなぁって言った覚えがある。そんなアホみたいに情熱を持っている奴がやっとの思いで会社を上場に導いたのに俺ときたら上手くおめでとうって言ってやれなかったような気がする。ヤツは目標を達成したのに俺は何者でもない。そこに嫉妬したり、焦ったんだよね。歳とともに情熱なんて、萎んでしまうのに何回も自分を奮い立たせて膨らませてきた、そりゃ頭上がらんわ!さすがキャプテンって言ってやんないと駄目だよね。次はちゃんと言おう。そのうち「上には上がいる。奴等に負けなくねぇ」って言い出すんだろうな(笑)