ザマイスター

少しずつ春が近づいて来てますね、暖かくなって来たのはいい事なんだけど花粉も飛び始めて来てちょっと辛いです。そんな中たまには仕事せんとと思い仕事してきました。今日のお相手はこれです!

13年位前のNORITZの置型給湯器です。まだ壊れてないんですよね。お客様に取り替えた方が良いですかって言われた時は、正直迷いました。調子悪そうな感じも無かったし、うーん、どないしよう。給湯器も十人十色で個性あるんですよ。もつ奴は20年いてまうし、もたない奴はほんと8年位でTHE END。なみのあきんどなら取替の一手だけど、わしは御老体にムチを打つの一手、並以下だな。そしたらお客様が取替えて下さいって言ってきました。確かに壊れた時にすぐ駆けつけられれば、いんですけどそうもいかないからね。寒い時期にお湯が出ないのは致命的ですからね、ナイスな判断です。(お客様とは確り話してます。ご安心下さい)でもなぜムチを打つといったかと言うと、……ムチが好きなんです(笑)ではなくて、家に嫁いでから、雨ニモマケズ、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けない丈夫過ぎるが為に誰からも感謝されない、そんなお前が唯一ありがたみを感じさせる場面がある、それが壊れたときなんだよ!そんな場面を奪っていのか?ふびんに思う。すまぬm(_ _)m晴れ舞台を奪ってしまって。お前の功績は胸に刻んでおこう。

ではでは始めます。の前にこれ見て。作業する人なら分かると思うけど、給湯器を運ぶのが凄く大変。大変アピール!

まずはこれです。

給湯器取り替えるのにこれをやる人多分いないんじゃないかな。と言うよりこの機械(マノメーター)もってる人も少ないんじゃないかな。これは圧力検査です。この建物全体のガス漏れ検査が出来ます。まぁ、そんなのする必要ねーよって言われたらそれまでです。手間かかっちゃいますからね。お客様の大切な時間を奪っちゃいますから。特に賃貸の物件にいくと、住人と立ち会いだから、早くやれ圧、感じますよ。そりゃそうだよね、借り物だし、自分でお金払わないから、親切、丁寧、真心なんてもってくるんじゃね(盛ってます)でも殆どの住人さんは皆いい人ですよ。たまにホントに居るんですよ。その時は俺を選んだ大家さんに文句言えって心の中で叫んでます。興奮して話がそれました、話を戻そう!

2分耐圧検査して問題なければ、早速取り外します、外す時は、一息つく暇もないから、あっという間に外して写真もありません。今回の場合配管が給湯器の後ろに回ってしまうので、設置する前にアダプターを使って配管を継ぎ足しときます。このアダプター付けるのも、簡単な様で簡単ではないんですよね。まず銅管を磨いてフラックスを塗りそしてアダプターをはめ、それからトーチで炙りハンダを回します、この時ハンダの回りが甘かったり、炙りが足りないとピンホールが出来たりして、そこから漏れます。今はトーチを使わない継ぎ手も有ります。ただし親切な値段ではないです。若い職人はおそらくトーチ使わないし、出来ないと思うんだよな。施行性のいい継手を選ぶだろうな。

んで、後はちゃきちゃき接続していきます。言うの忘れたけど、これエコジョーズです。NORITZはもう据え置きタイプはエコジョーズしかありません。非エコにするとしたら、他のメーカーになります。条件が合えばエコジョーズはいいと思います。ガス代も水道代も少し浮きます。マンションとかだと出来ない所も結構あります。やり方はありますけど、その分施工費部材費がかかるのであまりおすすめはしません。

エコジョーズって、今まで捨ててた高温の排気を捨てずにもう一度利用するという二段構えなのです。なので、エコジョーズの排気は低温です。今までは高温で吐き出していた水分が吐き出せずに機械の中で水分になります。それを捨てる為にドレンが必要なのです。しかも排気もドレンも酸性です。排気の前にフェンスや車などがある場合は注意が必要です。ドレンは機械の中でろ過してるので、問題はありません。

で、一通り接続しドレンの浸透マスも作った所でもう一度耐圧検査をします。あっ次リモコンなんたけど、仕上げの写真しかない。

なので、違う現場のを見せます。

 

既存のリモコンを外した後の残りのパッキンがなかなか取れないんですよ。ヘラやカッターで取るのですが。一番は爪でカリカリやるのが一番取れるかな。爪がボロボロになるけど…ちなみに完全には取りきれません。

パッキンが取り終わったら本体ととリモコン線を圧着させます。圧着したところに僕はここにコーキングを入れます。なんのために?必要ねー確かに(笑)圧着した所は当然壁の向こうになりますよね。壁の向こうは多少なりとも湿気があります。なのでその圧着部分に水分が回って腐食しないように対策してます。

同じようにリモコンを留めるビスにもコーキングを回します。壁は表面は加工されてますが鉄板です。(全てではありません)なのでビスが食い込めば鉄の部分に当たります。そうなると電蝕をおこします。それを防ぐ対策です。でもしなくても大丈夫だと思いますけどね。台所リモコンに関してはそんなに注意してる所はないですね。端子をかえたりしますけど。リモコンを取付けた後はまたガス検をします。要は取り付け前取り付け後にガス検をしてます。

ガス検が終われば、試運転をしながら保温します。今回は追い焚きの漏れがない事を確認したかったので試運転を先にしました。色々場面によってやり方はかわります。

 

最後のポイントはこの赤丸です。これはドレンの配管ですがここにも保温します。ここを保温する人もあまり見ません。保温するかしないかは地域によってかえてます。都内はまずする必要がないですね。ここが凍って給湯器が動かないって現場を何件か見てきたので、保温して完了です。

すではでは、お疲れー